第11回 小石杯
アンケートにご協力いただき、大変ありがとうございました。回答数は大幅に増えて過去最高の27件と非常に嬉しいです。回答は
「子どもが来年はもっと強くなる!と、とても良い刺激を受けた」
「毎年試合のレベルが上がっている」
「緊張感があり、良い雰囲気でした」
「子どもたちの真剣さが伝わってきて、観ているほうも気持ちを引き締められた」
などの好印象だけでなく、求めていた辛口も多々ありとても良かったです。小石杯や六石門をより知っていただけるように以下に回答させていただきます。 忌憚のないご意見、大変ありがとうございました
特別試合
「今回のように上級者の試合があると目標になって良い」
「先輩の試合は見応えがあった」といった感想を複数いただきました。ありがとうございます
対戦した二人にとても感謝しています。好試合で良いお手本でした。今後も条件がそろえば行います
「防具がないので、ケガしないか気になりました」との感想もいただきました。ご心配いただき本当にありがとうございます
一人は足の甲を打撲しました。完治に3週間かかりました
スタッフ
「スタッフみなさんの動きに感心した。特に中高校生は機敏で、子どもに笑顔で答えたり少しかまってくれたり、とても好印象だった」との感想をいただきました。評価していただき、ありがとうございます
スタッフには試合をほとんど見れないほど大きな負担をかけています。今回は私のミスが多くずいぶん助けてもらいました。本当にありがたいです。また、ウチの中高校生たちの良さに気付いていただきとても嬉しいです
対戦表
「対戦表がやや分かりづらく、ネットのパスワードが結局わからなかった」とのご指摘をいただきました。ご不便おかけして大変すみませんでした
準備の軽減のためにインターネット上の対戦表の必要性をアンケートさせていただきました。『あったほうがいい』が40.7%、『会場内に対戦表の掲示があれば、なくてもいい』が33.3%、『どちらでもいい』26%でした。『あったほうがいい』の理由は「観戦中に確認でき、他の方に迷惑をかけずにすむ」をはじめ「手元で見れるから」でした。『会場内に対戦表の掲示があれば、なくてもいい』の理由の多くも「会場内の対戦表をスマホで写真に撮って手元で見たから」でした。いずれにせよ、手元でみれる範囲で検討します
大会を年2回に
「大変だと思いますが所用で参加できないこともあったので、できれば年2回開催してほしい」とのご意見をいただきました。積極的で嬉しいですが、以下のように多くの理由からきわめて困難です
年2回開催すると「次回に参加するから今回はいい」「前回参加しているから今回はいい」など分散が予想されます。分散すると今よりは緊張感や集中力が欠けるなどの影響を危惧します
大会2ヶ月前くらいから試合用の稽古を一気に増やしていています。稽古には参加対象でない子や参加しない子もいますが、やむなく付き合ってもらっています。これ以上に試合用の稽古が増えると、いづらくならないか心配です
会場を確保できないと開催できませんが、抽選で借りています。杉並区で開催するとしたら、試合場に最適な畳面と観客席のスペースがある公共施設は荻窪体育館 武道場しかありません。しかし土日祝日は体育館側の自主事業などで貸切利用できる枠がもともと少ないうえに、利用したい他団体も多いです。毎回辛うじて抑えられていますが、当選できず開催できない年があってもまったく不思議ではないくらいです
年1回の利用でも気が引けているので、年2回ではさらに気が引けます。柔道の嘉納治五郎翁の教えですが「自他共栄」があります。公共施設の少ない限られた利用枠なので、他団体にも配慮したい使い方が望ましく、そのほうが結果的には長く使い続けられることにつながるだろうと信じています
他団体が大会などで優先利用していて、同様の扱いを杉並区スポーツ振興課やスポーツ振興財団に相談したことがありますが、けんもホロロで悔し涙ポロロでした
準備も約3ヶ月を要し、ご推察のとおりかなりの負担です。私の口の悪さで道場でもたびたび問題を起こしていますが、今回も準備のストレスで体育館職員や観戦者にキツいもの言いをしてしまいました。これでは年2回だと嫌われる機会がさらに増え、ストレスで早死にしそうです
ご事情は十二分に理解しておりますが、細くても長く続けれるように年1回でご容赦いただけると助かります
休憩時間
「休憩時間は、あまり余裕がなくていいのでは」
「休憩時間がどの程度のか事前に教えてもらいたかった」とのご意見をいただきました。休憩時間を予定より大幅に長くしたため、ご指摘ごもっともです。大変ご迷惑をおかけして本当にすみませんでした
次回からはこのようなことがないよう十分に注意いたします。またこの状況をみなさんに堪えていただき、大変助かりました。ありがとうございました
観戦者のマナー
「子どもたちが礼節を持って臨む中、観戦者のマナーが大変残念だった」
「子どもたちは静かに待機してたが、観戦者にやや私語があり申し訳ないと思った」
「観戦者も増えたがマナーは比較的良かった。ただ残念な場面もあった」とのご意見を複数いただきました。ご不快おかけしてしまい大変すみませんでした
今回は私が不用意にマナーを注意したため、試合の流れが変わってしまうこともありました。影響した子どもたちには申し訳なく思っています。感じ方は人それぞれだとは思います。ただ、真剣な子どもたちに失礼にならないよう敬意をもって観戦してもらいたいと思っています
爪
「相手を傷つけないように爪切りをするといい」とのご意見をいただきました。爪を切ることは当たり前すぎるマナーで見落としていました。ご指摘いただき大変ありがとうございます
爪が長いと相手を傷つけるのはふだんの稽古でも同じです。稽古で拳がきちんと握れているかチェックするときに手の爪はさっと見ていて、目に余る長さの子どもには注意したことがあります。ただこういった子は注意そのものが通りにくく、保護者の方も多忙を理由に連絡しても流されることが常のため、効果がでるやり方を検討します
感染症
「感染症が懸念されるので、忙しいとは思いますがヘッドギアは除菌スプレーしてもよいのでは」とのご意見をいただきました。まったく気付かずにいました。すみませんでした
ヘッドギアは他の大会でも小石杯と同様にタオルで拭くだけで次の選手に着けています。大会は盛んに行われていますが感染は耳にしたことがありませんでした。ヘッドギアを介して感染する可能性を保健所などに、それを除菌スプレーで防げるのかメーカなどに確認して検討します
確認に時間を要しますが、結果は次回大会までにお知らせします。違う視点からご意見をいただき、アンケートを行った甲斐がありました。ありがとうございました
審判の指示
「審判の『続けてください、続行』の指示に子どもたちが戸惑っているように感じた」とのご意見をいただきました。以前から気になりながら未対応でした。ご指摘いただいて良かったです、ありがとうございます
一般の大会では試合が中断して再開するときに、「続行」とだけ審判は指示しています。しかし小石杯では「続行」と指示しても再開できない子どもたちが第5回大会ごろから多くなりました。一般の大会ではまずなく、審判の先生も初めはかなり戸惑われたことと思います。このためご配慮くださり「続けてください、続行」と指示されています
しかし「続行」だけで指示が通れば解決できることなので、稽古でなるべく「続行」と言うようにしてに耳慣れてもらいます
技有りのポイント
「技有りになるポイントを子どもたちは知っているのか?」とのご質問をいただきました。ご心配をおかけしてすみません
技ありになるポイントも含めてルール説明を、参加するすべての子どもたちに大会前に各クラスごとに今回は行いました。前回までの開会式で行うより物理的心理的に近くなり理解しやすかったようだと手応えもありました
さすがに2、3回参加していて知らない子はいないと思います。初参加でも前回観戦してくれた子は飲み込みが良かったです。初参加で観戦したこともない子だけは、説明してもイメージできず分かっていなかったかもしれません。しかし1回経験すると次から分かってくるのが今までの常です
中段
「中段を取らな過ぎて試合が間延びしている」と道場生のご家族の方からご指摘をいただきました。『中段』とは胸や腹などのことですが、専門用語をお使いですので空手などの経験者とお見受けいたします
ご指摘を一般の方でも分かるように噛みくだくと「腹などに蹴りや突きが入っているのに、一本や技有りを全然取らないから、試合が間延びしている」とのことでしょうか?だとすれば以下のように考えます
試合規定で、腹などの中段での一本は 『ダメージがあるとき』 、技有りは『ダメージがあると見込まれたとき』のみです。したがって首から上の上段と違って中段では『蹴りや突きが入っただけ』 では技有りや一本になりません。このためすみませんが該当する試合が思いつきません。しかし見落としや誤解をしているかもしれません。とても気になります。無記名のアンケートだったところ大変すみませんが、直接ご教示いただけないでしょうか。ぜひ検証させてください。ご連絡お待ちしております。よろしくお願いいたします
アドバイス
「試合前にアドバイスしたらよいのでは」とのご意見をいただきました。過去にも度々指摘されていて、勝つためには至極当然なご意見です。ただ大変すみませんが小石杯は勝ち負けを二の次にしているため、以下の多くの理由からキチンとは行っていません
逃げずに試合場に自分の足で上がっただけで良し!と思っています。たとえしくじっても人生は続きます。どんな結果だとしても自分で受け入れることができればなお上出来で、生きていくことはそうゆうことで、小石杯はその練習が目的です
教えることばかりがいいともかぎりません。なんでもかんでも口出ししてたら、自分で考える癖がつきません。失敗しないようにお膳立てされることに慣れたら将来がとても心配です。教えてもらって卒なくこなすより、自分で考えて失敗した子のほうが逞しく、一歩大人になります
残念ながら適任がいません。子どもたち一人一人に必要なアドバイスや伝え方が違ってきます。適確にアドバイスしないと、かえって混乱させます。アドバイスするには、すべての子どもたちそれぞれ把握している必要があります
せっかくのアドバイスも聞けない、理解できない子がでてくると思います。直前にアドバイスしても、そのとおり動くのは黒帯でもなかなかできなません。子どもたちにはかなり難しいです
とは言え私も、休憩中に必要を感じた何人かの子どもにアドバイスをしました。アドバイスは効果も逆効果もでます。アドバイスする人は、アドバイスをしたいだけのことが多いようにも見えます。これらに留意いただければ、どなたでも個々にアドバイスしていただくのは構いません
他の子の試合
「毎年我が子だけでなく、どの試合も楽しみにしている」
「高学年の試合は見応えがあって、とても楽しめた」
「今後も、もっと観戦したい」
「我が子はまだ出場できなかったが、一生懸命戦っている姿は感動的だった」などの感想を複数いただきました。他の子の試合にも関心を持っていただきとても嬉しいです
ご自身のお子さんの試合だけでなくはなく、大会全体を楽しんでもらえたらと思っています。そうできたらマナーも良くなると考えています
またこのような心豊かな方々に触発されて、次回に向けてもっと大会が楽しめるような企画を思いついたので試してみます。とても参考になりました。ありがとうございました
「戦意喪失は我が子にも起きえそうです」との感想もいただきました。本当にキチンと試合を見ていただき、大変ありがとうございます。負けた子の名誉のためにあえて触れさせていただきます
落涙は子どもの大会なら一方的に攻められて起きることがあります。ただ今回は直前まで互角の展開で、突然の落涙でした。負けた子もすぐに泣くような子ではありません。気になり対戦した二人に後日確認しました
そこから判断すると、蹴りが腕の急所にたまたま当たったようです。ここは大人でも指で押されただけで声を上げるほど激痛が走りるところで、子どもが泣くのも無理はありません。ただ一時的な痛みで、大事に至らずにすみました
当てた子は「(たまたま勝ったが)相手は強かった」と言っていました。勝っても得意にならず相手に敬意を持つすばらしい態度も、併せてお知らせさせていただきます
送り迎え
「親の責任で子どもだけで稽古に通わせても構いませんか?」とのご質問をいただきました。説明が足りずにすみませんでした
できるだけ大人の方の送り迎えをお願いしていますが、家が近い、高学年で必要ないなどご家庭で判断された場合はお任せしています
ただ防犯のため、くれぐれも子どもだけで道着姿で行き来しないようお願いします。また稽古後も体育館でゲームをしてなかなか帰らない子が過去に多々います。かなり特殊な例では、子どもが家で通っているふりをし続けて、ずっと稽古に来ていないことや土曜だけ学校にも行ってなかったことに保護者は数ヶ月気付かなかったこともありました。ご留意ください
上井草スポーツセンター 改修
「上井草スポーツセンターの改修で今後の稽古を少し心配しています」とのご意見をいただきました。ご心配おけして、とても心苦しいです
上井草スポーツセンターは11/5~3/15まで改修で全施設が使用できないことが6月に公表されました。しかし改修内容、期間の長さ、施設全体を同時に閉鎖することなど、昨年の荻窪体育館の改修と比べても多々不自然さを感じます。功名のためにふだん利用している多くの人たちを蔑ろにして、東京オリンピックや東京パラリンピックを誘致するための本当は必要ない改修でなければいいです
いずれにせよ近隣で代替施設を探し、稽古はこの間も続けるように考えています。ご不便ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします
BGM
「休憩中のBGMのタイトルは?」と、ご質問をいただきました。興味をもっていただき嬉しいです
前半戦後のBGMは「アトムの子」、後半戦後は「蒼氓(そうぼう)」で、いずれも山下達郎です
継続
「今後もできれば年に1回大会があると励みになると思う」とのご意見をいただきました。これからも継続できるように努めます
かって、道場生が減って参加者が少なくなってしまい小石杯を開催できない5年間がありました。開催するには参加者が一定数いて、会場を抑えられて、スタッフがいてくれる必要があります。近年くらいの参加人数があれば大会もやりやすく、盛り上がり見応えもあります。これからも何とか同じように開催していきたいです
主旨
「勝敗に関わらず貴重な体験となった」
「プロテクターがあっても真剣にむかってくる生身の人間と戦う機会は、日常では滅多に経験できない。経験していると精神面で違いが出てくると思う。子どもには、いざという時にはしっかりと立ち向かえるようになって欲しい」といった感想をいただきました。小石杯の主旨をよくご理解いただき、本当にありがとうございます
「最近、人はぶつかり合わない代わりに愛し合わないようになっている」と坂東玉三郎が言っていました。今は肉体でぶつかり合うことはなかなかありません。レスリングの語源”レッスル”は動物がじゃれ合うことです。ライオンの子どもは兄弟でじゃれ合うことで学ぶそうです。人間も動物です
試合ですから誰でも勝ちたいです。でも強烈な絶対勝利至上主義の子どもや保護者が一人でもいたら、たぶん小石杯は白けると思います。おそらく一番多くを学んだのは負けた子どもたちです。負けても腐らずに稽古を続けた子の多くが、のちに開花しています
小石杯は大会としては、六石門も空手道場としてはずいぶんイレギュラーですが、みなさんにご理解ご賛同いいただきに大変助かっています。深く深く感謝申し上げます。本当にありがとうございます。今後もどうぞよろしくお願いいたします