その後 4

 

2020年6月14日

荻窪体育館

消毒

荻窪体育館 館長に

 

「アルコール消毒液が入手しづらいため、代用として次亜塩素酸ナトリウムで卓球台や手すりなどの用具の消毒を予定している」

「次亜塩素酸ナトリウムでの消毒は床は傷むので行わないが、倉庫にある畳には行う」

「次亜塩素酸ナトリウムでの消毒は広域になるため噴霧で行う」

「噴霧器、液体が入手できていないのまだ行っていない」

 

と電話で確認しました。健康への悪影響が心配されるため、次亜塩素酸ナトリウムで消毒することが決まったらその時点で、遅くても行う前日には連絡してもらえるよう依頼しましたが、またいつもの

 

「検討するが約束はしない」

 

との回答でした 

  

 

次亜塩素酸ナトリウム

次亜塩素酸ナトリウムは強アルカリ性で、キッチンハイターやカビキラー、漂白剤が一般的です。厚労省と経産省が

 

「食器・手すり・ドアノブなど身近な物の消毒には有効、コロナウィルスにも有効」

 

示していますが、文科省が2020年6月4日に事務連絡で、学校では

 

「次亜塩素酸ナトリウムの噴霧は、吸ったり目に入ったりすると健康に害を及ぼす可能性

があるため、絶対に行わないでください」

 

と注意しています

 

 

キッチンハイター

花王では、使ったものは水ですすぐか水拭きを、皮膚や衣類につけないように、目にしみる、咳こむ、気分が悪くなったら使用中止、失明のおそれを注意しています。また必ずよく換気するようにも注意しています

 

 

カビキラー

ジョンソンでも、皮膚についたらぬめり感がなくまで流水で洗い流す、目にしみる、咳こむ、気分が悪くなったら使用中止、失明のおそれを注意しています。また使うときはマスクをして、よく換気するようにも注意しています

  

 

  

次亜塩素酸ナトリウムの事例

肺炎発症例

2020年4月に中国河南省で、誤った使い方で次亜塩素酸ナトリウムで家中を消毒して肺炎になったニュースがありました

  

 

使用例

次亜塩素酸ナトリウムを以前から定期的に使っている会社に確認したところ、

 

「効果を発揮するためには定着時間が必要」

「床に噴霧した10分後くらいは大人でもゲホゲホむせてしまう」

「希釈した水分は気化し、次亜塩素酸ナトリウムは空気より重いので対象物に沈殿、残留するだろう」

「拭き取りしなければ、長い時間残留しているかもしれない」

「柔道畳の表面がイ草ではなく塩化ビニールレザーなら、浸透せずに表面に残留しやすい」

  

とことでした

 

 

類似例

次亜塩素酸ナトリウムではありませんが、あんさんぶる荻窪 遊戯室を新築時から毎週利用していましたが、施設側の都合で開けられる窓が1か所だけで、ホルムアルデヒドの影響か目がチカチカして痛むことが2~3年続きました

 

(杉並区の複合施設 あんさんぶる荻窪は、荻窪駅南口そばの好立地に2004年新築されましたが、文書の改ざんで区が訴えられるほど大きな問題がある中、2018年に国税局と等値交換して荻窪税務署になりました)

  

 

次亜塩素酸ナトリウムで消毒するとしたら…

矛盾

次亜塩素酸ナトリウムを使った後に、十分な拭き取りと十分な換気が必要です。しかし荻窪体育館 武道場やアリーナの北側扉は隣マンションの住人からの汗臭いとの苦情があり、マンション理事会長から了承を得た後も館長は開けないと明言しています。北側扉を閉めたままでは十分に換気できずに残留以前に消毒する方の健康が危ぶまれます。しかし北側扉を開けると、次亜塩素酸ナトリウムは臭いが強く健康被害で隣マンションの住人から苦情がありそうです

 

 

疑問

荻窪体育館は、前述の理由で次亜塩素酸ナトリウムでの消毒をまだ行っていません。だとすれば、エタノール消毒液が入手できれば、または噴霧器や次亜塩素酸ナトリウムが入手できなければ使うことはいまのところないと思われます。次亜塩素酸ナトリウムの用途は手すりや卓球台など用具と武道場 倉庫にある畳で、畳面に敷いてある畳にはすぐに行う予定ではないようです

  

しかし次亜塩素酸ナトリウムで消毒するとしたら、倉庫にある畳は60枚くらいです。きちんと消毒するには畳の表面だけでなく裏面や側面も必要で、多くの時間と多くの次亜塩素酸ナトリウムが必要になります。7月5日に都知事選で荻窪体育館は投票所になるため、その前後数日は選挙のために占拠されて時間制約もあります。これだけ多量の畳を館外へ持ち出して消毒するのでしょうか?館内で消毒するとしたら、多量の畳を別フロアのアリーナに運ぶとは考えにくく、おそらく武道場に広げてになると予想します。消毒は塗布ではなく噴霧のようなので、多量に次亜塩素酸ナトリウムを使えば使うほど、そのまわりの壁や床にも付着、残留するだろうと思われます

 

  

当道場の対応

前述のように、次亜塩素酸ナトリウムで消毒しても荻窪体育館から連絡がある見込みは極めて低いです。このため心苦しいですが、消毒の状況によっては健康面を優先して荻窪体育館での稽古を当日に中止することもあるかもしれません。次亜塩素酸ナトリウムの消毒予定があるうちは前日に荻窪体育館へ確認して、すでに稽古に復帰している道場生には毎回連絡します

 

 

所感

2003年に制度がはじまってから一貫して荻窪体育館の指定管理者は、杉並区の外郭団体の杉並区スポーツ振興財団です。2012年に随意契約で更新したときに、当時の荻窪体育館 館長が公の利用者懇談会で

 

「区内の体育館をそれぞれの指定管理者に任せているが、区は荻窪体育館をその中の標準にするため随意契約にした」

 

と発言しました。契約のあり方は別として、再開後の上井草スポーツセンターや大宮前体育館と見比べると、標準のはずの荻窪体育館だけが利用者を後回しにしたための問題点が多すぎるように感じます

 

記載台にパーテーションがない、

スリッパを貸さない、

トイレのスリッパを間引きしている、

下足箱をふさいで使わせない、

運動中以外は飲食禁止、

利用終了時間5分前に完全退出、

根拠が曖昧で必要性を大きく超えた利用人数の制限、

室場内に消毒する道具を備え付けない、

間隔を保ったままでの活動を促さないだけでなく関知しないと明言、

厚労省の正しい手洗いのポスターのない洗面所がある、

職員が平気で利用者に至近まで接近する

などは上井草スポーツセンターや大宮前体育館ではなく荻窪体育館だけですがまだ小さな問題です。しかし荻窪体育館の換気と消毒はスポーツ庁や文科省の指針と大きな隔たりがあり、集団感染や健康被害につながる看過してはいけない大きな問題だと思います。人生幸路なら「責任者出てこい!」ですが、荻窪体育館 館長の上席のスポーツ振興財団 施設管理係長に電話をもらえるように5月28日にお願いしましたが、いまだに何ら連絡すらありません

 

 

他利用者

知人の杉並区 体育施設利用者から

 

「体育館の中で更衣室が一番感染の危険性が高そうだ。更衣室は使わほうがいい」

 

と助言がありました